「メタマスクについて何もわからないから1記事で全体像を把握できるような記事を読みたい」
「メタマスクの作成方法や入出金の方法、使い方などについて網羅的に知りたい」
本記事はこのような人におすすめです。
メタマスク|基本情報
メタマスクは ETH を始めとし、様々な仮想通貨や NFT を保管・管理することができる個人ウォレットです。
また仮想通貨の管理・保管の他にも以下のような使い方も可能となります。
- 通貨のスワップ
- 通貨のブリッジ
- ETH ステーキング
- Dapp(分散型アプリケーション)に接続して、DEX や Defi、マーケットプレイスを利用する
▼メタマスクについて詳細は下記事をご覧ください。
様々なネットワークに対応している
メタマスクでは Ethereum ネットワーク以外に様々なネットワークに対応しています。
- Arbitrum One
- Avalanche Network C-Chain
- Base Mainnet
- Binance Smart Chain
- Linea Mainnet
- OP Mainnet
- Polygon Mainnet
- zkSync Era Mainnet
これらの他にも、様々なイーサリアム L2 チェーンや EVM互換チェーンを追加して、通貨を保管・管理することができます。
メタマスクは本当に幅広く通貨の管理・保管をすることができる仮想通貨ウォレットと言えますね。
メタマスクの安全性
メタマスクを利用する際に一番気になるのが安全性ですよね。
個人的にメタマスクの安全性についてはある程度信頼できますが、一番重要なのは個人のセキュリティ対策だと思います。
まずメタマスクは定期的なセキュリティ監査とバグバウンティを導入していることから、ある程度は信頼できるでしょう。
ですが、いくらメタマスクのセキュリティが高くても怪しいサイトにウォレットを接続したり、怪しいメールのファイルを開いたり、ウォレットのシークレットリカバリーフレーズや秘密鍵を公開してしまっては意味がありません。
このような理由からもメタマスクのセキュリティは個人の対策によってかなり左右されます。
▼メタマスクの安全性について詳細は下記事をご覧ください。
メタマスク|ウォレット作成方法
メタマスクはブラウザの拡張機能とスマホアプリが利用可能です。
PC版のメタマスクは下リンクから公式サイトにアクセスし、ダウンロードすることができます。
- Chrome
- Firefox
- Brave
- Edge
- Opera
アプリ版メタマスクは下リンクからダウンロード可能です。
▼ウォレット作成&ログイン方法について詳細は下記事をご覧ください。
メタマスク|基本的な使い方
ここではメタマスクの基本的な使い方についてざっくりと解説していきます。
通貨の入金
メタマスクに仮想通貨を入金するには、まず取引所やウォレットでの出金作業が必要です。
例えば bitbank(ビットバンク)から出金し、メタマスクへ入金する場合は以下の手順を辿ります。
- bitbank(ビットバンク)で『メニュー』→『出金』をタップ
- 出金する通貨を選択
- 出金先のアドレスを作成(※ここでメタマスクのウォレットアドレスが必要になる)
- アドレスと出金数量を設定
- 出金する
- 出金申請に承認する
- 出金完了
- 数分後にメタマスクに反映される
このようになります。
メタマスクのウォレットアドレスの場所は下画像で解説。
- 『⇅』をタップ
- 『受取』をタップ
- 『アドレスをコピー』をタップ
▼メタマスクに仮想通貨を入金する方法について詳細は下記事で解説しています。
通貨の出金
メタマスクではウォレット内にある通貨を、他のウォレットや仮想通貨取引所に出金することができます。
- 『⇅』をタップ
- 『送信』をタップ
▼メタマスクから通貨を出金する方法の詳細は下記事をご覧ください。
通貨のスワップ
メタマスクではウォレット内で通貨を他の通貨へスワップすることができます。
スワップとは通貨を他の通貨へ交換することで、利用しているネットワークに対応している通貨であればスワップすることができます。
例えば Ethereum ネットワークを利用しているのであれば、ETH を Ethereum の USDC や USDT などにスワップ可能です。
他に Polygon ネットワークを利用しているのであれば、 POL を Polygon の USDC や USDT などにスワップすることができます。
- 『⇅』をタップ
- 『スワップ』をタップ
- スワップ(交換)したい通貨を設定
- 交換したい通貨の数量を入力
- 『クォートを入手』をタップ
通貨のブリッジ
メタマスクでは通貨を異なるネットワークへ送金、つまりブリッジすることができます。
例えば、メタマスク内で Ethereum ネットワークの ETH を Polygon ネットワークの POL にスワップすることはできません。(※Ethereum の ETH を Ethereum の POL にスワップすることは可能)
ですが、ブリッジ機能を使うことで Ethereum ネットワークの ETH を Polygon ネットワークの POL に交換することが可能になります。
このようにブリッジ機能は異なるブロックチェーンネットワーク間で通貨の送金を可能にしています。
- スワップ:利用しているブロックチェーンネットワークに対応している通貨のみ交換可能
- ブリッジ:異なるブロックチェーンネットワーク間での交換が可能
- 『⇅』をタップ
- 『ブリッジ』をタップ
- 送金元のネットワークと通貨の種類、数量を入力
- 受け取るネットワークと通貨の種類を入力
- 『Confirm』をタップ
通貨の購入
メタマスクではクレジットカードを用いて仮想通貨を購入することができます。
ですが日本のクレジットカードは仮想通貨の購入に対応しているものが少なく、ほとんどのクレジットカードで購入できないのが現実です。
▼クレジットカードで仮想通貨を購入する方法の詳細は下記事をご覧ください。
ステーキング
メタマスクでは ETH のステーキングをして報酬を得ることができます。
メタマスクのステーキングでは少額から投資可能なプールステーキングもあるので誰でも簡単に参加することができます。
▼ステーキングのやり方について詳細は下記事をご覧ください。
メタマスク|応用的な使い方
ここではメタマスクの応用的な使い方についてざっくりと解説していきます。
Dapp に接続する方法
メタマスクは Dapp(分散型アプリケーション)に接続することが可能です。
Dapp(分散型アプリケーション)とはブロックチェーン上に構築されたアプリのことで、現在様々な種類の Dapp が存在します。
- Defi(分散型金融)
- NFTマーケットプレイス
- DEX(分散型取引所)
なお今回は有名な NFT マーケットプレイスである OpenSea に接続していきます。
- コンパスマークをタップ
- 検索マークをタップ
- OpenSea を検索
- OpenSea にアクセス
- 『ログイン』をタップ
- 『MetaMask』をタップ
- 『接続』をタップ
- 『署名』をタップ
接続解除する方法
Dapp との接続はセキュリティの面からも定期的に接続解除しておきましょう。
- 設定を開く
- 『セキュリティとプライバシー』をタップ
- 『プライバシーデータを消去』をタップ
- 『消去』をタップ
▼Dapp との接続を解除する方法について詳細は下記事をご覧ください。
リボークする方法
Dapp を利用しているとトークン承認をする場面がありますが、こちらも定期的にリボーク(トークン承認の取り消し)をしておきましょう。
- ブロックエクスプローラーにアクセス
- 『≡』をタップ
- 『More』をタップして下にスクロール
- 『Token Approvals』をタップ
- メタマスクを接続
- 取り消したい承認を見つけたら『Revoke』をタップ
▼リボークの方法について詳細は下記事をご覧ください。
他のウォレットをインポートする方法
メタマスクは他のウォレットをインポートして1つのウォレットとして管理することができます。
例えば、Phantom Wallet の Ethereum アドレスをメタマスクにインポートしたり、PC版メタマスクのアカウントをスマホ版メタマスクにインポートして管理するということ。
これによって複数のウォレットで管理していたものが1つにまとまるので管理がしやすくなるというメリットがあります。
- インポートしたいウォレットのシークレットリカバリーフレーズを用意する
- メタマスクのロック画面を表示する
- 『既存のウォレットをインポート』からシークレットリカバリーフレーズを入力する
- パスワードの設定
- インポート完了
※こちらの方法はウォレットを丸ごとインポートする方法ですので、ウォレット内の特定アカウントのみインポートする方法は別のやり方になります。
▼メタマスクに他のウォレットをインポートする方法の詳細は下記事をご覧ください。
ネットワークを追加する方法
メタマスクはデフォルトで Ethereum ネットワークが追加されていますが、手動でネットワークを追加することで複数のネットワークの通貨を管理可能になります。
Ethereum 以外のネットワークを追加することにはメリットがあります。
例えば、Dapp やブロックチェーンゲームではよく Polygon(POL)が使われます。
そこでメタマスクに Polygon ネットワークを追加することによって POL を管理可能し、Dapp に接続して利用することができます。
- ウォレット上部のネットワークをタップ
- 『ネットワークを追加』をタップ
- 追加したい通貨を選んで「追加」をタップ
- 『承認』をタップ
- 『ネットワークに切り替える』をタップ
- 『了解』をタップ
▼メタマスクにネットワークを追加する方法の詳細は下記事をご覧ください。
トークンを追加する方法
メタマスクでスワップや入金をしたのに反映されないという場合は、トークンを追加してみましょう。
- 『Import』をタップ
- 『検索』をタップ
- 検索欄に追加したいトークン名を入力
- チェックを入れる
- 『次へ』をタップ
- 『インポート』をタップ
▼メタマスクにトークンを追加する方法の詳細は下記事をご覧ください。
取引履歴の確認方法
スワップや NFT のトレードをして利益が発生した場合は税金が発生します。
ですが利益を計算するには取引履歴を見れるようにしておかなければなりませんよね。
というわけで、まだ取引履歴の確認方法がわからないという方はチェックしておきましょう。
- Etherscan にアクセス
- 確認したいウォレットのアドレスをコピペして検索
- 『Transactions』をクリックして ETH の取引履歴を確認
- 『Token Transfers(ERC-20)』をクリックして ETH 以外の通貨の取引履歴を確認
- 『NFT Transfers』をクリックして NFT の取引履歴を確認
▼取引履歴の確認方法の詳細は下記事をご覧ください。
機種変更する場合
スマホや PC の機種変更をする際にメタマスクですることはウォレットの復元のみです。
そしてウォレット復元の際にはシークレットリカバリーフレーズ必要になります。
この時にシークレットリカバリーフレーズがわからないとなると、ウォレットの復元することができないので、必ずシークレットリカバリーフレーズは外部に管理するようにしてください。
▼機種変更でメタマスクを復元する方法の詳細は下記事をご覧ください。
ログアウト方法
メタマスクからログアウトする方法は以下の3ステップです。
- 歯車マークをタップ
- 『ロック』をタップ
- 『はい』をタップ
単純ですが1つ注意点があります。
それは再度ログインする時にパスワードの入力があるということです。
この時にパスワードがわからないとなると、シークレットリカバリーフレーズを用いてウォレットを復元する必要があります。
もしシークレットリカバリーフレーズもわからないとなると、もうそのウォレットを復元することができず、資産を失ってしまうので気をつけてください。
▼メタマスクからログアウトする方法の詳細は下記事をご覧ください。
アカウントを削除する方法
メタマスクの使わないアカウントを削除する方法はないですが、非表示にさせる裏技的な方法があります。
それは使わないアカウントの ETH 残高を0にしてウォレットを復元することです。
例えばアカウント2を削除したい場合、一度アカウント2の ETH 残高を0にします。
その後アカウントをロックし、復元することで ETH 残高が0のウォレット2は表面上見えなくなり削除されたようになります。
なおウォレットを復元するときはシークレットリカバリーフレーズが必要になるので、必ず外部に保管してからウォレットをロックするようにしましょう。
▼アカウントの削除方法の詳細は下記事をご覧ください。
メタマスク|知っておきたい情報
ここでは知っておきたいメタマスクの情報について解説してきます。
シークレットリカバリーフレーズについて
シークレットリカバリーフレーズとは12の英単語で構成された、ウォレットを復元する時に使われるパスワードのようなものです。
シークレットリカバリーフレーズさえあれば誰でもウォレットを復元することができるので、もし他人に流出してしまった場合はあなたのウォレット内の資産を全て失うことになります。
▼シークレットリカバリーフレーズについて詳細は下記事をご覧ください。
秘密鍵について
秘密鍵とは、英数字で構成されたパスワードのようなもので、主に通貨の送金時の電子署名で使用されます。
また秘密鍵はウォレット内のアカウントそれぞれに割り振られており、秘密鍵を使用することで紐づけられたアカウントをインポートすることが可能です。
つまり、秘密鍵を他人に教えてしまった場合、その人はあなたの秘密鍵に紐づけられたアカウントをインポートして資産を抜き取ることができてしまいます。
▼秘密鍵について詳細は下記事をご覧ください。
ガス代について
ガス代とは、ブロックチェーンネットワークでの取引や、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行する際に発生する手数料のことです。
そしてガス代には主に以下3つの役割があります。
- バリデーターへの報酬
- スパム行為の防止
- 取引の優先順位づけ
▼ガス代について詳細は下記事をご覧ください。
メタマスク|トラブルの原因
ここでは起こり得るトラブルの原因について解説していきます。
スワップできない原因
スワップをしようと思ってもできないという場合、以下の原因が考えられます。
- スリッページの範囲が狭い
- 残高/ガス代不足
- スワップをするタイミングが悪い
- スワップ未対応のネットワークを利用している
- 市場に十分な流動性がない通貨をスワップしようとしている
▼スワップできない原因と対処方法について詳細は下記事をご覧ください。
トランザクションエラーになってしまう原因
メタマスクでスワップや出金をした際にトランザクションエラーになってしまう原因として、一番に考えられるのはガス代不足ですね。
一度残高を確認してガス代が足りていないのであれば入金してから再度挑戦してみましょう。
▼トランザクションエラーになってしまう原因と対処方法は下記事をご覧ください。
Dapp に接続できない原因
メタマスクを Dapp に接続できない原因として考えられるのは以下の点です。
- ブラウザやアプリのバージョンが古い
- キャッシュやクッキーが蓄積している
- アプリや拡張機能の一時的な不具合
- PCやスマホの一時的な不具合
▼Dappに接続できない原因と対処方法は下記事をご覧ください。
まとめ
今回はメタマスクについて浅く広く解説してきました。
仮想通貨界隈にいると DEX や Defi、BCG の利用などでメタマスクを利用する機会が増えると思います。
そのような方々にとってこの記事が少しでも役立てれば幸いです。
では今回はこの辺で終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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