「メタマスクのガス代ってなに?」
「なんでこんなにガス代が高いの?」
本記事はこのような人におすすめです。
メタマスク|ガス代とは?
ガス代とは、ブロックチェーンネットワークでの取引や、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行する際に発生する手数料のことです。
ちなみにガス代は利用しているブロックチェーンのネイティブトークンが請求されます。
- Ethereum → ETH
- Polygon → POL
- BSC → BNB
そんなガス代ですが以下3つの役割があります。
- バリデーターへの報酬
- スパム行為の防止
- 取引の優先順位づけ
バリデーターへの報酬
仮想通貨では取引が行われると、その取引情報がブロックチェーンに送信され、そこでバリデーターによって取引の正当性を検証する作業が行われます。
バリデーターの検証作業によって取引が成立するので、対価としてガス代が支払われます。
つまり、ガス代をもらっているのはメタマスクではなく、取引の処理をしているバリーデーターということです。
スパム行為の防止
ガス代はスパム行為の防止にも役立ちます。
特に Ethereum ネットワークのガス代は高いですよね。
そんな Etherum ネットワークでスパム的な取引を行うと、とんでもなくガス代がかかってしまいます。
例えば、トランザクション毎に 0.001 ETH のガス代が必要だとすると、1,000,000件のスパムトランザクションを送るには 1,000 ETH が必要になります。
このような理由から、ガス代がスパム行為の防止に役立っています。
取引の優先順位づけ
ガス代は取引の優先順位づけという役割もあります。
仮想通貨やNFTの取引では、ガス代を高く設定した取引が優先的に処理され、低く設定した取引は後回しにされる仕組みになっています。
そのためネットワークが混雑している時でもガス代を高く設定することで、重要な取引を速やかに行うことが可能です。
メタマスク|ガス代が高い原因
ガス代が高い原因として以下の理由があります。
- 通貨の価格が高いから
- ネットワークが混雑しているから
通貨の価格が高いから
ガス代が高い理由1つ目は「純粋に通貨の価格が高いから」です。
例えばETHの場合、2024年12月22日時点の ETH価格は約52万円ですので、他の通貨と比較してもかなり高い通貨といえます。
そのためガス代が 0.001ETHだとしても円換算で 520円とかなり高くなってしまうということです。
対して Polygon の場合、2024年12月22日時点の POL は約74円と比較的安めです。
Polygon で取引を行うとガス代は大体0.001~0.01POL ほどですので、円換算で 0.74~7.4円と ETH と比較してもかなり安くなります。
このように請求される通貨の数量があまり変わらなくても、通貨の価格が高いことで円換算するとかなりの金額になってしまいます。
ネットワークが混雑しているから
ガス代が高い理由2つ目は「ネットワークが混雑しているから」です。
ネットワークが混雑していると通常通りに取引を処理することができません。
そのためより多くのガス代を支払って優先的に処理してもらう必要が出てきます。
「なぜネットワークが混雑しているのか」その理由は以下2つ。
- イーサリアムの処理能力が低いから
- 取引量が多くなっているから
イーサリアムの処理能力が低いから
ネットワークが混雑している理由1つ目は「イーサリアムの処理能力が低いから」です。
ブロックチェーンネットワークには取引の処理能力を測る指標となるTPSというものがあります。
イーサリアムネットワークの TPS は現時点で 13.5TPS とかなり低いです。
それに比べて BSC は 40.5TPS と、イーサリアムと比較して3倍の処理能力です。(2024年12月22日時点のレート)
このように1秒間に取引を処理する能力が低ければ必然的にネットワークが混雑し、ガス代が高騰してしまいます。
取引量が多くなっているから
ネットワークが混雑している理由2つ目は「取引量が多くなっているから」です。
先ほど説明したようにネットワークには処理能力があり、それを超える量の取引が行われると混雑してしまいます。
例えば、人気プロジェクトでイベントが行われたりすることによって取引量が一気に増すなど。
ネットワークが混雑している場合、このように取引量が増加していることが考えられます。
メタマスク|ガス代が高い時の対処方法
メタマスクでガス代が高い時の対処方法を解説します。
具体的方法としては以下の4つ。
- ネットワークの混雑時を避ける
- ガス代を低く設定する
- ガス代を入金する
- ガス代が低いネットワークを利用する
ネットワーク混雑時を避ける
ガス代が高い時の対処方法1つ目は「ネットワークの混雑時を避ける」です。
これはガス代が高騰している時にできる方法で、平常時には意味のない方法になりますのでご注意ください。
ちなみに目安として僕が実際にかかったガス代は、低くて 0.0002ETH、高くて 0.003ETH ほどになります。
つまりこの目安を超えるようでしたら取引を行わずに混雑が解消されるまで待った方が良さそうです。
また、ガス代が高騰しているかどうかは Etherscan の Ethereum Gas Tracker でも確認することができるので興味があればご覧ください。
ガス代を低く設定する
ガス代が高い時の対処方法2つ目は「ガス代を低く設定する」です。
方法は下画像をご覧ください。
- リンクをタップ
- 『低』に設定
これでガス代を低く設定することができますが、ガス代を低くするということは取引の処理の優先度を下げるということになります。
ですので「送金したくても時間がかかってなかなか送金されない」なんてことにもなりますのでご注意ください。
ガス代を入金する
ガス代が高い時の対処方法3つ目は「ガス代を入金する」です。
今すぐに取引を行いたいのにガス代が高騰していてできない場合は、素直に入金してしまうのも1つの手です。
▼メタマスクに入金する方法は下記事で解説しています。
ガス代が低いネットワークを利用する
ガス代が高い時の対処方法4つ目は「ガス代が低いネットワークを利用する」です。
こちらの方法は、Ethereum ネットワークである必要がない場合に有効となります。
例えば「メタマスク内で USTD を管理したいからスワップする」という場合、Polygon ネットワークで USTD をスワップすることでガス代を安く抑えられる。
個人的にガス代が安いネットワークといえば、Polygon や Binance Smart Chain(BSC)などがおすすめです。
▼メタマスクに Ethereum 以外のネットワークを追加する方法は下記事で解説しています。
まとめ
今回はメタマスクのガス代について解説してきました。
最後に本記事のまとめをしていきたいと思います。
今回はこの辺で終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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