「メタマスクでステーキングってどうやるの?」
「メタマスクのステーキングの種類と特徴を教えてほしい」
本記事はこのような人におすすめです。
メタマスク|ステーキングの種類と特徴
メタマスクのステーキングは以下3種類から選ぶことができます。
- Pooled Staking(プールステーキング)
- Validator Staking(バリデーターステーキング)
- liquid staking(リキッドステーキング)
ここではそれぞれのステーキングについて概要・特徴を解説していきます。
Pooled Staking(プールステーキング)
プールステーキング(もしくは MetaMask Pool)とは、少額の ETH から参加することができるステーキングです。(※最低入金額はありません)
本来の ETH ステーキング(バリデーターステーキング)は参加するのに最低でも32 ETH は必要でして、それが参入障壁となっていました。
ですが、プールステーキングは複数のユーザーから ETH を集めることで最低32 ETH の参入障壁をクリアし、誰でもステーキングに参加できる仕組みとなっています。
- 少額からステーキングに参加できる
- 預けた ETH の数量に応じて報酬が受け取れる
Validator Staking(バリデーターステーキング)
バリデーターステーキングとは自信がバリデーターとなるステーキングです。
バリデーターステーキングを始める条件としては最低 32ETH を用意する必要があります。(※32の倍数分のETHをステークできる)
一般人にはなかなか手が出せないですね。
ですがメタマスクのバリデータステーキングには以下のメリットがあります。
- 資金がユーザーの管理下にあることが保証される
- 自分で運用する必要がなく、報酬は全て受け取れる(※メタマスクの手数料は差し引かれる)
もし 32ETH を用意できるのであればバリデーターステーキングをやってみるのも良いと思います。
用意できないのであればプールステーキングかリキッドステーキングにしておきましょう。
liquid staking(リキッドステーキング)
リキッドステーキングは、プールステーキングと同様に少額から始められるステーキングです。
プールステーキングとの違いは、預け入れた ETH がリキッドステーキングトークンに変換されるためプールステーキングやバリデーターステーキングのように資金がロックされないという点ですね。
変換されたリキッドステーキングトークンはそのまま Defi などで利用可能となります。
(例)
ETHをステーキングしてstETHを受け取り、そのstETHをUniswapの流動性プールで運用することができる
- 少額から参加できる
- 資金がロックされない
- 変換されたリキッドステーキングトークンはDefiなどで運用可能
メタマスク|ステーキングのリスク
メタマスクステーキングのリスクについて、いくつか抜粋して解説していきます。
- セキュリティのバグや脆弱性
- 報酬の保証がない
- 今後規制される可能性
全てのリスクを網羅したい方はこちらからご覧ください。
セキュリティのバグや脆弱性
メタマスクステーキングを使用することは、スマートコントラクトとやり取りをすることになります。
そのためスマートコントラクトにバグや脆弱性が見つかった場合、それを悪用する攻撃者が現れ、損失につながる可能性があります。
心配な方は利用するスマートコントラクトがセキュリティ監査を受けているか、監査結果に問題ないかどうかを調べるようにしましょう。
報酬の保証がない
メタマスクの開発元であるコンセンシスはステーキングの報酬またはステーキング報酬率を保証していません。
ステーキングの報酬の転送が成功するかどうかは Proof-Of-Stake(PoS)ネットワークによって決まるため、コンセンシスによって決まるわけではないです。
また報酬率も基礎となるプロトコルによって決定されるのでコンセシスによって決定されるものではありません。
要するに報酬率も変動するし、報酬の転送が成功するかどうかもメタマスクの開発元であるコンセンシスが関わっていないので保証はできないということですね。
おそらく大丈夫でしょうけど一応頭の隅に置いておきましょう。
今後規制される可能性
メタマスクのステーキングは現在規制されていません。
ですがブロックチェーン技術と関連サービスの規制環境が世界中で常に変化しているため、今後規制され、損失につながる可能性があります。
こちらも今は大丈夫ですが一応頭の片隅にでも入れておきましょう。
メタマスク|Pooled Staking(プールステーキング)のやり方
ここではプールステーキングの方法を解説していきます。
- 『ステーク』をタップ
- 『MetaMask Pool』を選択
- 『Stake』をタップ
- ステークする数量を入力
- 『Comfirm』をタップ
Rewards rate:報酬率
Est. annual rewards:年間報酬額(推定)
Est. gas fee:ガス代(推定)
Total:合計
- 『確定』をタップ
先ほどのガス代は推定ですのでここでの Network fee が実際に請求されるガス代です。
上画像にもあるように今回は 0.001422ETH も請求されました。(※ガス代は常に変動する)
これでプールステーキングが完了です。
Staked balance:ステーキングされたETHの数量
Lifetime rewards:ステーキングで得られた報酬
Your holdings:保有資産
Pooled Staking(プールステーキング)を解除する方法
ここではプールステーキングの解除方法を解説していきます。
- 『ステーク』をタップ
- 解除したい『>』をタップ
- 『Unstake』をタップ
- 解除する数量を入力
- 『Confirm』をタップ
- 『確定』をタップ
今回ステーキング解除にかかったガス代(ネットワーク fee)は 0.001338ETH です。
これは日本円に換算すると約650円(※2024年11月11日時点)となります。
ステーキングが解除されると『Unstaking』となります。
実際にウォレットに入金できるようになるまでに数日〜数時間かかるので気長に待ちましょう。
ウォレットに入金が可能になると『Unstaking』→『Claim』となります。
- 『Claim』をタップ
- 『Confirm』をタップ
- 『確定』をタップ
これでプールステーキングの解除&請求が完了しました。
プールステーキングは Claim(請求)にもガス代がかかるようです。
メタマスク|liquid staking(リキッドステーキング)のやり方
続いてリキッドステーキングのやり方について解説していきます。
- 『ステーク』をタップ
- 『Liquid Staking』を選択
- プロバイダーを選択(※今回はLido)
- 『Stake』をタップ
- ステークするETHの数量を入力
- 『Review』をタップ
- 『Confirm』をタップ
MetaMask fee:メタマスクの手数料
Estimated gas fee:ガス代(推定)
- 『確定』をタップ
これでステーキング完了です。
今回リキッドステーキングを行うにあたって請求されたガス代は 0.002886 ETH となりました。
現在行なっているステーキングは『Liquid staking』を選択することで確認可能です。
Current Balance:残高
Lifetime Rewards:これまでに獲得した報酬
ウォレットには Liquid staked Ether(stETH)が反映されていますので、こちらを Defi で運用することも可能です。
liquid staking(リキッドステーキング)を解除する方法
ここではリキッドステーキングを解除する方法について解説していきます。
- 『ステーク』をタップ
- 解除したいステーキングの『・・・』をタップ
- 『Withdraw』をタップ
- 引き出すstETHの数量を入力
- 『Withdraw』をタップ
- 『Swap』を選択(※WithdrawでもOK)
- 『Swap』をタップ
ここでは Withdraw と Swap を選べますが、どちらでも良いです。
今回は Swap の方がガス代が安かったので Swap を選びました。
- 『Get Quotes』をタップ
- 『Approve』をタップ
- 使用上限を最大にする
- 『次へ』をタップ
- 『承認』をタップ
リキッドステーキングの解除にかかったガス代は0.001491 ETH です。
解除されれば上画像のようになります。
メタマスク|ETHのステーキングは手数料がかなり高いので注意
メタマスクのETHステーキングは手数料(ガス代)がかなり高いので注意しましょう。
実際に今回かかったガス代を紹介します。
※プールステーキングのガス代(※2024年11月11日の価格)
ステーク:0.001422ETH(約690円)
解除:0.001338ETH(約650円)
請求:0.001585 ETH(約780円)
合計:0.004345 ETH(約2,100円)
※リキッドステーキングのガス代(※2024年11月11日の価格)
ステーク:0.002886 ETH(約1,400円)
解除:0.001491 ETH(約720円)
合計:0.004377 ETH(約2,100円)
ガス代は状況によって変動しますので、出来るだけ安い時にステーキングや解除をするようにすると節約になります。
高い時に頻繁にステーキングや解除をしてしまうとガス代だけで何千、何万円と浪費してしまうので気をつけましょう。
またガス代が払えないとステーキングや解除をすることができないので、ウォレット内には常に 0.01ETH ほどは入れておいた方が良いようにも思えますね。
まとめ
今回はメタマスクのステーキングについて解説してきました。
今回はこの辺で終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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